【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】山にいた人達

忍者ブログ
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【ほん怖】山にいた人達

スポンサーリンク


24年前の話ですが、
私の一家と親戚の一家で、
長野県の山に行きました。

当時10歳の私と2つ年上の従兄弟は、

「探検に行こう」

と、親の目を盗み、
宿泊先の民宿から2人で抜け出しました。

拍手[3回]

山道を進み渓流で遊んでいましたが、
時計を見るともう18時です。

民宿を出てから、
いつの間にか6時間も過ぎていました。

「もう帰ろう」

と歩き始めたのですが、
帰り道がよく分からなくなり、
更に適当に進んだ為、
完全に迷ってしまいました。

辺りは真っ暗になり、
時計を見ると21時を回っていました。

歩くのも止め、
岩場に座り大泣きしていると、
目の前に2人の男が現れました。

長い髪を後ろで結い髭を生やした男は、
何か話し掛けて来ましたが、
その見慣れぬ風貌に完全に引いてしまい、
更に大泣きする私達を見て、
男は困った顔をして、
私達を残し何処かに行きました。

暫くすると女が1人でやって来て、

「大丈夫だから」

と、私の頭を撫でてくれました。

言葉はなまりが強く聞き取り辛かったけど、
何とか理解できました。

その優しい笑顔に安心し、
女に連れられて彼等のテントの様な所に行きました。

さっきの男と私達より少し年上の少女が、
テントの前で焚き火をしています。

男が笑顔で

「食べろ」

と五平餅の様な物をくれたり、
優しい人達でした。

その夜はテントに泊まり、
翌朝に民宿近くの山道まで送ってもらいました。

民宿に帰ると、
地元の人や警察まで出動する騒ぎで、
こっ酷く叱られました。

山での出来事を話しましたが、

「夢でも見たんだろ」

で片付けられました。

あの人達は一体何者だったのか、
今でも時々思い出します。

PR

コメントを投稿する

HN
タイトル
メールアドレス
URL
コメント