【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】車体の下

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
【ほん怖】車体の下

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2年前の話。

夜半、車で雪の峠道を走っていると、
突然チェーンが外れた。

降りて見てみると、後輪の向こう側で、
外れたチェーンがプラリと垂れ下がっている。

ホイールハウスに手を突っ込み、
手探りで繋ごうと四苦八苦するうちに、
指先に柔らかいモノが触れたかと思うと、
いきなり掌を掴まれグイッと引っ張られた。

思わず足を滑らせて転ぶと、
車体の下を覗き込む体勢になった。

子供がいた。ニヤニヤと笑いながら、
両手で私の手を掴んで放さない。

小学生のように見えたが、
掴まれた手を振りほどこうとしてもビクともしなかった。

もがくうちに、
頭上でミシリとイヤな音がして、
車がゆっくりと動きだした。

エンジンはかけっぱなしだったが、
サイドブレーキは掛けてあったし、
ATもパーキングに入れたあったはずだ。

勝手に動くはずがない。

後輪の前に投げ出されていた腕の上をタイヤが通過した時、
激痛に襲われながらも、そんな理不尽な思いに突き動かされ、
私は車の窓の方を見上げた。

車内から子供が2人こっちを見て笑っていた。

30分後、たまたま通りかかった車に助けられるまで、
私は骨折によるショックと、
訳の分からない恐怖で立ち上がることができなかった。

ずっと雪の上で横になっていたため、
体は冷え切っていたが、腕の痛みはあまり感じなかった。

車は数百メートル離れた路肩に停められていた。

後日聞いた話によると、十年程前に子供が3人、
その山に迷い込んで亡くなったらしい。

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