【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】魂が宿る

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】魂が宿る

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学生の時、美術の先生から聞いた話。

先生が出張中、奥さんが先生のベッドでひとり眠っていると、
毎晩のように見る夢があったそうだ。

それは、部屋の隅の天井からぼたぼたと血が滴るという、あまり気持ちの良く無い夢。

気になったので天井裏を探ってみると、そこからは先生が学生時代に描いた絵が沢山でてきた。

拍手[4回]

独身の頃、住んでいる場所からそう遠く無いところに屠殺場があり、
写実的な絵を勉強していた先生は、血のしたたる牛の頭や肉なんかを、
キャンパスにいくつも描いていたそうだ。

結婚後、その絵は日の目をみることなく、家の屋根裏に置かれたままになっていた。

先生の奥さんはそのことを全く知らなかったようだが、
「牛の魂?が絵にこもって、なんらかの形で存在を知らせたかったのかも…」と言っていた。

たかが絵…と思うが、『モノにはなんでも魂が宿る』というのは、
あながち嘘ではないのだなあと思ったお話でした。

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