【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】鳥居をくぐるとわかる

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】鳥居をくぐるとわかる

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少し前の体験…っても
俺は感じたり見たりしてないんだけど。

俺は田舎から越してきた社会人で、一人暮らししてる。

んで、幼なじみの子がこないだ遊びに来たんだ。

昔から一つだけ特殊な子で、
神社の鳥居をくぐるとその鳥居が
“生きてる”か“死んでる”かがわかるんだって。

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感覚らしく、俺や他の友達にはさっぱりだったけどね。

んで、今でもその感覚あるのか聞いたらあるって言うから、
出掛けるついでに神社の側を通って鳥居くぐらせてみた。

最も二カ所だけだけど、一つは“死んでる”らしかった。

どっちの神社も傍目には同じだから、
俺にはさっぱりだったんだけどな。

そもそも“生きてる”か“死んでる”かわかっても、
別に特別何かがわかるわけでもないそうな。

別にお互い特別なオカルト好きでもないから、
その話題もその辺で買い物終えて帰ろうとしたんだ。

ほんのりと怖かったのはここから。

俺のアパートって山の上なんだが、
少し階段キツいけど近道があるからそこから行こうって誘って、
その道にさしかかったところその子の足が止まった。

ホントに急だった。

その子だけに見えない壁があるんじゃないかって思ったほど。

どうしたのか聞いたら、

「え?なんで…え…?」

って困惑しながら、
すごい不安げな表情でキョロキョロし始めた。

「やだ…ここ、すごいやだ…」

って逃げるように後ずさった。

どうしたんだよって再度聞いたら、

「だってここ…鳥居がいる…」

って言うんだ。

それを聞いて何だかゾクッとした。

鳥居が“ある”とか“見える”とかじゃなくて、
“いる”って言葉が妙にリアルだった。

結局、その道は使わずに家に帰った。

それからは別になにもない。

その子も何事もなく帰った。

冒頭にも書いたが、
俺自身は何も見てないし感じてない。

ただ、その子の嫌がる姿はマジに見えた。

んで、俺は仕事でヘルパーやってるんだけど、
爺ちゃんと道を歩いてる時に
例の鳥居が“いた”場所に近づいたから、
昔ここに神社とかあったのって聞いたらあったらしい。

元々回りくどい話し方する爺ちゃんだけに
いまいち要領を得なかったが、
土砂災害かなんかで神社が崩れた事があり、
今後の安全面も考えて場所を移して再建したんだとか。

幼なじみが嫌がったすぐそばに鳥居もあったらしい。

もちろん、再建した神社はすぐ近所。

そしてその神社の鳥居は、
先に幼なじみが“死んでる”と言っていたものだ。

今あるのに“死んでる”と言われた鳥居。

今は存在しないのに“いる”と言われた過去の鳥居。

何の関係もない、偶然、たまたま、そんな程度のことだと思う。

でもそういう場面に遭遇すると
やっぱ興奮(?)しちゃうな。

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