【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】寂れた漁港

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】寂れた漁港

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昔体験した気になる事。

確か5月か6月頃の平日、
知り合いの兄ちゃんに連れられて、
江ノ島方面へ釣りに行った時の事。

徹夜で釣りしてたんだけど全然釣果が無く、
場所を代えて寂れた漁港みたいなとこで粘ってて、
昼過ぎた辺り。

拍手[3回]

兄ちゃんは、
釣れないのと運転疲れで仮眠という名のふて寝中。

俺の方はいろいろな釣り方試そうとして、
前の仕掛け片付けてると、
ガリガリっていう鉄を削るような音が。

音がした方を見てみると、
古そうな車が船を止めるロープを結ぶ出っ張り(R状のアレ)を
車の腹で擦って立ててる音だった。

おいおい擦ってる擦ってるって突っ込もうと運転席見たら、
老夫婦が真顔で乗ってる。

ナンバー見たら札幌ナンバー。

この人達こんな所に来てまで何やってるんだ?

てか、まだ擦り続けてるし。

何かしらの珍事が発生していると認識し、
兄ちゃんに報告に行くと、
兄ちゃんは既に起きていて、
忌ま忌ましげに例の車を時折睨みながら道具を片付けていた。

「おいっ、ボン(俺の事)もう帰るぞ」

と、片付け終わると直ぐさま帰宅。

その頃にはもう例の車は動いてなかったんだけど、
車降りて確認とかせずに相変わらず二人して座ったまま。

帰り道、なんで急いで帰るのかと聞くと、

「ああいうのが出てくると、今日はもうダメなんだよ。
あと帰り上混むし」

と言って、この話はこれで終了しました

翌日のニュースには、
車が海に飛び込んだといった事件は無かったと思います。

最近になってこの話を思い出したんだけど、
本当にそういう伝承があるのか知りたくて書き込みました。

それとも、単に帰りの首都高の渋滞が面倒になって話作ったんですかね。

兄ちゃんとは何年も前から音信不通なので、
本人に聞くことは出来ません。

ちなみに、兄ちゃんの職業は的屋で、
出身は四国だったと記憶しています。

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