【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】某演習場の工兵森

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
【ほん怖】某演習場の工兵森

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新教の頃、某演習場の工兵森(※字は違うかもしれない)周辺で
夜間警戒の訓練をした時の話である。

その日は霧雨まじりの嫌な天気であったが、
そんな天気には関係なく我々は訓練をこなしていた。

そんな時、突然静寂をうちやぶり隣の班が騒ぎだしたのである。

なんでも、

「森の中から誰かが見ている」

ということらしい。

自分も好奇心に駆られて森の中を見てみたが、
木立の間を霧雨が幻想的に青白く光り流れる光景が目に映るだけで、
生物の気配は感じられない。

結局、この件は
「見間違い」
「他の所属の隊員では?」
などの憶測の元に忘れられていくはずだった。

しかし、訓練を終え駐屯地に帰って直に同期のYが、
変なことを口走りはじめたのである。

曰く、

「オレ、あの日からなんか女の霊に取り憑かれたかもしれない」

と相談をうけたのである。

なんでも、あの夜から毎晩、
同じ女(霊?)が夢に現れてくるのだそうだ。

それってやばいんじゃないの?との問いには、

「彼女はオレには危害を加えないから大丈夫」

とのことである。

なんでも、

「あの辺に霊が集まって、霊の仕事をしているらしい」

との事。

いつのまにか霊と仲良しである。

私「それで俺たちにどうしろと・・・」

Y「こわいから一応皆には知らせておこうと思って」

話が矛盾している。

そんなこんなで一応気になったので、
同じ部屋のもので一応気にかけることにした。

夜、寝ているときに息をしているかどうかとか、
(死んだように眠るというが、まさにその状態だった。
寝返りもうたず、目を半開きにして静かに眠っていた)

その眠っているベッドの上に怪しげな発光現象が無いか、
とか一応気にはかけたが、
一般人である我々には正異の区別はつかず、
他の者への実害もなかったのでそのままにしていた。

変わったことと言えば、
Yが話す霊とのコミニケーションの話を聞かされることだけである。

いや、一度だけあった。

私が夢の中でYのベッドの横に立つ女の姿を見たことが
一度だけあったのである。

最初は赤いワンピースを着た年若い女性であったが、
その姿がクイックモーションで本来の姿である、
腐敗した半白骨の姿に変化してゆく様を。

彼女は私に言った

「なぜ彼(Y)に合わせてくれないの!」。

私「君は既に死んでいる、生きた人間にかまうな」

なぜか夢の中で幽霊に説教をする私。

その後ももう少しやり取りがあったと思うが覚えていない。

私は途中で起きてしまったのである。

ベッドから上半身を起こし、
周囲とYのベッドの方を見回すが、異常なし。

私はまた眠りについた。

翌日、Yに昨夜のことを聞くと、

「夕べは来なかった」

とのこと。

試しに夕べ夢の中で見たYの彼女(霊)の風貌を告げると、

「え、なんでしってるの?」

とのことである。

私はあくまで夢の中の話と、
自分自身を納得させた。

それからもYと彼女(霊)は、彼の夢?の中で会っていたようだが、
教育の終了とともにその後の彼を知る術は失われてしまった。

彼は今でも取り憑かれた状態で生きているのであろうか。

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