【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】決別

忍者ブログ
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【ほん怖】決別

スポンサーリンク


私がまだ子どもだった頃の話。

クラスの友達以外にも、
放課後一緒に遊ぶ友達がいた。

いろんな話をしたし、
泥まみれになって遊んだりもした。

当時、なんでも凄くIQの高かったらしい。
(30の今じゃ120ちょいしかないニートだが)

私はクラスで浮いていたらしく、
教師も手を焼いていたらしい。

そんな私の心の拠り所的存在だったその友人は、
いつだって私に優しく接してくれていた。

そんなある日、
私は精神科に連れて行かれた。

拍手[2回]


教師から親へ、

『一人きりなのに誰かと遊んでいるような態度をとっている』

との忠告(小言?)がいったらしい。

「いったい放課後に誰と遊んでいたの?」

と医師に聞かれたとき、
その子の事が何も思い出せない事に気が付いた。

『○○ちゃん』

と呼んでいたはずの名前も、
可愛いと感じていた顔も、
その子の性別すらも、まったく何もわからなかった。

呆然とした私を見て、医師は

「子供には良くあること」

と親に説明していた。

その翌日、
怯え半々で放課後その友達と待ち合わせにしていた所に行った。

いつもはすぐに来てくれるのに、
何時まで経っても来てくれなかった。

痺れをきたして帰ろうとしたとき、

「バイバイ」

と声がした。

え?と思って振り返っても誰もいない。

でも、何かが終わったことが、
子供心にハッキリとわかった。

実際、それからその子には二度と会えないまま。

あれは私の妄想だったのか、
それとも学校の何かだったのか、
未だにわからない。

PR

コメントを投稿する

HN
タイトル
メールアドレス
URL
コメント