【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】砂岩

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】砂岩

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石じじいの話です。

彼が住んでいた村には
真言宗のお寺がありました(さすが四国ですね)。

その寺の裏山(寺所有の山林)に石切場があり、
そこから砂岩がとれたそうです。

あまり硬くなく質が良いとは言えないものでしたが、
加工が容易ですぐに手に入ったので、
その寺をはじめとして、
村落の石垣などを築くときに利用したそうです。

拍手[1回]

墓石にも使われましたが、
年月がたつとぼろぼろになって、
ほった文字が読めなくなるようなしろものでした。

じじいは、
その石切場での石の切り出しと加工も請けおっていました。

生前、彼の小屋で、
ぼろぼろにさびた鉄製の大きなはさみのようなものを
見せてくれたことがあります。

これで石を挟んで運ぶんや、
と言ってました。

石垣用の石を割っていたときに、
その砂岩のなかから、
女性の顔が出てきたそうです。

たまに化石がみつかることがある地方でしたが、
その石切場からはそれまで化石など発見されたことはなく、
それにもましてそれがリアルな女性の三次元の顔(マスク)だったので、
たいそうたまげたとのこと。

それはけっこう美人で、
眼をつむっていたそうです。

もちろん眼を開くようなこともなく。

石に割れ目があって、
それにそってくさびを打ち込んだら、
ぼろっとそこから二つに分離して、
顔が出てきたと。

実際の人間の顔よりもちょっと小ぶりだったそうで、
雌型(モールドともいいますが)もしっかりと残っていました。

雄型(凸)は、気色が悪いということで、
お寺でお経を上げてもらって、
池の土手に塚を作って埋めたとのこと。

雌型のほうは、
じじいがこっそりと家にもってかえって置いておいたそうです。

漬け物石などに使ったそうですが、
いつの間にか無くなっていた。

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