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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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10年ぶりに高校時代のクラス会へ出席したときの話です。
ホテルの会場で懐かしい旧友と近況を報告しあい、
昔話などで盛り上がるうちに、ある女性のことが話題にあがりました。
彼女はいわゆるいじめられっ子で、クラスメート全員からいつも無視されていました。
そんな彼女が前回のクラス会に出席したことに、俺たちは驚いたものでした。
「さすがに今回はもう来んやろう」 俺は数人の同級生とそんなことを話していました。
そこへ幹事役の吉岡が、緊張した表情で俺を手招きしたのです。
彼は野球部のチームメイトで、キャプテンも務めていた俺の親友です。
会場の隅にあるソファに座ると、吉岡は話し始めました。
「同窓会の連絡が、往復ハガキで届いたやろ。
でも何人かが引っ越しとって、消息がつかめんかったんやけど、その中に例の彼女もおったんよ。
そんで何とか連絡先がわかって、電話で直接クラス会の連絡を入れたんや。
そんなら、お母さんが出てな、彼女は自殺したって・・・」
「大人になっても、職場とかでいじめられとったんかなぁ」
俺がそう言うと吉岡は首を振って、
「自殺したのは、卒業式の次の日らしいわ」
「そ、そんなら、10年前のクラス会に出てた彼女は・・・」
俺はそう呟くと、心を静めるために震える手で煙草に火をつけました。
吉岡も煙草に火をつけ、煙を吐き出してから再び口を開いたのです。
「そ、それでな・・・今日の受け付けの参加者の欄に、彼女の名前があるんや・・・」
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